板橋の田遊び
東京都板橋区徳丸の北野神社で毎年2月11日に行われる、国指定重要無形民俗文化財の「板橋の田遊び」に行ってきました。
本殿前に設置された舞台(モガリ)の中央に、田に見立てた太鼓が据えられ、
諸役が農機具に見立てた道具を順に持ちながら予祝の歌を歌います。
最後に松明を先頭にオカメや獅子舞などが登場する
ユーモラスな子孫繁栄の祈願もあり、
整然と歌われる詞章の厳かさと、アットホームな雰囲気のまじりあった、
新春にふさわしいお祭りでした。
このような御田植神事は奈良県内では「オンダ」と呼ばれることが多く、
1月から5月にかけて各地で行われます。
「ボケ」と「ツッコミ」のアドリブをきかせた掛け合いの多い
「笑いの絶えない神事」であることが多いです。
「無形民俗」などというと、堅苦しく難しいイメージになりますが、
実際のお祭りは至ってシンプルでストレート。
祇園祭などの「洗練」とは違った
地域のお祭りの「生きる力」に触れられる醍醐味があります。